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大学生のうちに知っておきたい飲み会のマナー

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大学生の皆さん!飲み会を楽しむためには盛り上がることも大切ですが、今後はや立ち振る舞い方も重要になってきます。私はこれでだいぶ苦労しました。

飲み会の立ち振る舞い次第で自分や組織の評価が変わって来ることもあるのです!

だからこそ今のうちにしっかりと飲み会の立ち振る舞い方を覚えて覚えておきましょう

ここで覚えておけば、社会人の方との飲み会や自身が社会人になった時にも安心です。それでは早速確認していきましょう!

 

飲み会の目的とは?

そもそも飲み会の目的とは、楽しくお酒を飲むことだけではありません。本当の目的は、今後の人間関係を良好にすること、チャンスを誰に与えるか選ぶための手段です。

ざっくばらんに先輩や教授とお話ができたり、普段なら聞けないような貴重なお話も飲み会の席ではよくあります。ゼミや研究室の飲み会だと自分自身の評価やプロジェクトへの抜擢なども行われるケースがよくあります。つまり飲み会の席で教授や先輩は”目上の人を気遣うことができるか,学外で活動させられるかを確認しているのです。

なぜ飲み会のマナーが重要なのか

飲み会のマナーが重要な理由は、自分と組織の信頼を守るためと次も相手との良好な関係を続けるためです。身内ならば許されることもありますが、学外にでたらそれは許されません。例えば、講義やゼミで今後飲み会をすることも増えてきます。その時にあなたの後輩が誰とも話さず、一人で酔いつぶれて寝ていたらあなたはどう思いますか?

恐らくその後輩のことを恥ずかしいと思うのではないでしょうか?そして相手は決して個人単位では物事を見てくれません。そのような人がいた場合”ああこの程度の教育も出来ていないゼミあるいは大学なんだな”と思われて組織としての信頼を失い回復が難しくなります。

このようにマナーには組織の信頼もかかって来るのです。飲み会では一番本性が表れやすいため飲み会のマナーが出来ていないと貴重なチャンスを失うことにも繋がります。

 

飲み会のマナーが出来るようになると

  • 組織内での自分の株が上がる
  • 思わぬチャンスが舞い込んでくる
  • 気遣いが出来るようになり視野が広がる

など良いことづくめなので、飲み会でのマナーは失敗できる学生のうちに練習しておきましょう。すると社会人1年目から同期と差がつけられますよ!

 

 

 最低限知っておきたい飲み会マナー4選

飲み会でのマナーは、食事やお酒によっても変化するため完璧にこなそうとすると初めはかなり大変です。そこで、最低限これだけ出来れば相手の印象も良くなるマナーを4つ解説します。

1.席次のマナー

席次は席の座る場所です。どの位置に誰が座るかという事は大体決まっています。適当に座ればよいというものではありません。基本的には、教授やお客様は奥の上座に座り、新人や後輩はドアの近くの下座に座ります。

昔の考えですが、ドアから危険な人が入ってきても上司が襲われないように自分がすぐに守れるようにこの配置になったと言われています。

新人は出口の近くに座り、すぐに注文できるようにしておきましょう。

奥側が上座で出口やドア側が下座と覚えておけば、ほぼ間違いありません。

2.お酒の飲み方・注ぎ方・乾杯の仕方のマナー

2-1.乾杯の時の1杯目はお酒が飲めなくても一度は口につける

お酒が飲めないからと言っても一度は口をつけておくべきです。初めから飲む気が無いと思われてしまい良い印象をあたえられません。むしろ”仕方がなくついてきた”と思われその場の雰囲気を壊しかねません

そんな無茶な・・と思うかもしれませんが、本当に飲めない方は乾杯の時少しだけ飲んで後は断りましょう。「あまり飲めない体質なので・・」と言っておくと相手も理解してくれます。

2-2.乾杯をする時はグラスは相手より下げる

グラスを合わせて行う乾杯は目上の人と行う場合、少し下げるのがマナーとなっています。これは、謙譲語に近い感覚で”自分を下げて相手を立てるため”と覚えると覚えやすいです。

その為、高さが高いと偉そうな印象を与えることになります。また逆に低すぎるとバカにしてる印象も与えてしまうので、少し下げるぐらいが一番相手に不快な思いを与えないでしょう。

2-3.乾杯の由来

乾杯の由来は、『 神や死者の為に神酒を飲んだ 』という宗教的儀式が起源といわれ、それが転じて、祝福する儀礼になったとされています。

 

グラスを合わせる理由が「グラスやお酒に毒が盛られていないことを証明するため」だとも言われています。昔は、暗殺に毒を使うことが多かったのでお互いにグラスにお酒を少しずつ注いで、混ぜて飲むことで毒が入っていないことを証明したそうです

 

 元々は、宗教的儀式から発展し互いの健康を確認するためにグラスを合わせるようになりました。それが日本に少し間違った形で伝わり、現在の目上の方が「乾杯!」とあいさつするようになったと言われています。

しかし、グラスを合わせていいかどうかは状況によって変化します。例えば、普通の居酒屋での飲み会はあわせるべきです。しかし、厳粛なパーティーや葬儀の場合は”献杯”といい目線の高さまで上げて飲み干しましょう。献杯は尊敬語の一種と覚えると覚えやすいです。この場合は、主催者や亡くなった方を敬うために杯をささげるのです。

飲むお酒によっても変わってきます。ビールの場合は割れる心配がないのでグラスを合わせます。しかし、ワイングラスの場合は割れる場合があるので基本的にはNGです。ただし、友人の結婚式でシャンパンが出た場合にはしっかりとグラスを合わせるべきです。場の雰囲気を盛り上げるようにしたい場合はグラスを合わせ、少し静かな雰囲気ならばグラスは合わせない方が無難でしょう。

乾杯の由来は相手に毒が入っていないとアピールするものであると書きました。つまり見方を変えれば、飲み会の場での名刺とも取れます。だからこそ目線の高さで尚且つ自分から積極的に行いましょう。そうすることで、相手の印象も良くなるはずです。

2-4.一杯目はビールが望ましいが、飲むお酒が決まっている場合は即注文する。

飲み会の1杯目はビールが常識だろ!」と言われた経験はありませんか?私はあります。「好きなもの飲ませろよ・・」と思うかもしれませんが、これには意味があるのです。飲み会は時間通りに始めてきっちり時間通りに終わるのがスマートです。

つまり、一人が注文時に迷っていたら時間通りに初められずに周りのテンションが下がってしまいます。早く飲み会を始めたいのに1人だけ遅れていたらいわゆる”おあずけ”状態になってしまいます。これは望ましくありません

そうならないように1杯目は店側に確実に置いてあり、かなりの量を確保でき、なおかつ提供スピードが最も速いビールが最適と言われているのです。しかし、中には飲めない方ももちろんいらっしゃいます。

その際は、飲むものを決めておき決して遅れないようにするのがベターです。無難なのは、サワーやカシスオレンジ、酎ハイあたりでしょう。この辺りは、注文する方も多いので店側も素早く提供が出来るはずです。

日本酒、焼酎は別容器で提供されるため、余計な手間がかかり望ましくありませんワインも相手が乾杯しづらいので避けるべきです。

2-5.お酒の注ぎ方

ビールを注文した場合は、人数が多いとビン提供されることが多いです。そしてその際に最も見られている点が、お酒の注ぎ方です。様々な方法があると言われておりますが、ここはビールを注ぐ際に共通している方法をご紹介します。

ビンは右手で持ち、ラベルが見えるようにします。ビールが体温で温まってしまわないように左手は添えるだけです。始めはゆっくりと、だんだん勢いよく、泡が出来始めたら、再びゆっくりと注ぐのがコツです。

日本酒も概ね同じです。徳利の胴部分が上になるように右手でしっかりと持ちましょう。左手の人差し指と中指を徳利の下に添えて静かにゆっくりと注ぎます。初めは細く、次に太く、最後にもう一度細く注ぐとキレイに注げます。この時に満杯に入れるのではなくて8分目ぐらいがベターと言われています。

相手のグラスが空いていた場合には一言「お酒はいかがですか」など声をかけるようにしましょう。勝手に注ぐのはマナー違反です。

2-6.お酒の注がれ方

お酒を注いだら「お返しに」と言って注いで頂くこともあります。そうなった際にはありがたく頂戴しましょう。ただし飲めそうにない場合には無理をしてはいけません。逆に迷惑をかけることに繋がります。

ビールの場合は、グラスを両手で持ちましょう。片手で持つと偉そうな印象を与えてしまいますのであまりよろしくありません。そして傾けるよりまっすぐ持った方が泡がこぼれにくいです。

日本酒の場合は右手で盃の底を持ち左手を添えるようにするとキレイに見えます。飲むときも一気に飲み干さないで、香りを楽しみながら「少量、多め、少量」に分けて飲むと良いと言われています。

3.飲み会中の会話マナー

3-1.話を伺うという姿勢をベースにする

飲み会の基本は、相手を立てつつ全員が楽しい場を作り上げることです。そのためまずNGなのは、1人で誰とも話さないことです。場のテンションが一気に冷めます。

しかし、あまり深く考えすぎても何もできなくなります。”全員”は自分も含まれているため、聞きたいことがある場合には話を聞きに行きましょう。自分ばかりが話しすぎても良い印象を与えられないので、バランスが大切です。

3-2.ネタを振られた場合にはとにかくスピードが命

飲み会のイメージをもしかしたら悪くしているものの一つとして、無茶ぶりをされる点があると思います。「一発芸をしろ!」であったり「なんか踊れ!」など確かに困ることも多いです。しかし、これらは決して悪意を持って行っているわけではなく場を盛り上げるための話題作りを相手はお願いしているのです。

だからこそ、別に爆笑を取りに行く必要もないのです。大事なことは場のテンションを持続させることです。その為にはスピードが鍵になってきます。注文の時と同じで、考えてたり一人だけ遅れるのはあまりよろしくありません。基本は幹事がフォローしてくれるので、自信をもって素早くこなしましょう。

「どうしても嫌だ!」と思う方もいると思います。その方は自分が上の立場になった時に後輩にさせないようにすればいいのです。

4.飲み会前と飲み会後のマナー

4-1.飲み会には時間厳守

これは飲み会だけではありませんが、時間は厳守しましょう。遅刻するとそれこそ場のテンションは下がってしまいます。またどうしても遅刻する場合は、「今〇〇にいるので、あと〇〇分で着きます。先に始めててください」という連絡を幹事に入れましょう

連絡が無いと幹事もあとどのくらい待てばいいのか、始めていいのか判断がつきません到着したら軽く謝罪し、ネタを振られたら素早く対応しましょう。なんとなく入って来るのはNGです。

4-2.始まる前と終わった後は店員さんにあいさつ

飲み会の場所を提供してくれるお店には、最低限始まりと終わりにあいさつをしましょう。すると店員さんも悪い気はしないです。さらに何か壊してしまったり、騒ぎすぎた場合にはしっかり謝罪するのがスマートな大人というものです。

アルコールが入って店員さんに横柄な態度をとる方が時々いますが、このような態度は相手に確実に見られています。そして、横柄な態度はここ一番に出てしまうので、信頼を失いやすいのです。誰に対しても紳士・淑女な対応を心がけましょう。

4-3.飲み会終了後は幹事、上司(教授)に最低限2回お礼を言う

飲み会はその場が楽しく問題が無ければ良いと言うだけでは不十分です。終了後と翌日は最もチェックされるポイントの一つです。幹事や教授、あるいは学外の相手に対しては飲み会終了後と翌日にお礼をすることがマナーとされています。

お礼が無い場合には、生意気と判断されかねません。そのように判断された場合には、まず自分に有利に働くことは無いでしょう。そういう点を抜きにしてもしっかりとお礼が出来る人はスマートに見えるので是非とも行いましょう。

謝罪も同様です。一番まずいのは、翌日に何も言わないことです。これは、自分の印象を大きく下げてしまいます。自分の中で何か問題を起こしたと感じたら即謝罪するのが、良いでしょう。

私が実際に失敗した飲み会での行動

なんとなくはわかったけど、難しそうと感じた方や大げさじゃないの?と思った人もいると思います。最低限を抑えたら後は実際にやってみるのが一番です。やりながら覚えると上達が早いです。

しかし、実際にマナーが出来ていないとどうなるのかよくわからないという方のためにここからは私が実際に失敗してしまった飲み会での体験談をお話します。

1.無礼講の意味をそのままうけてしまった

とある飲み会で「今日は無礼講だ!」と言われ、そのまま受け取ってしまった私は先輩に気を使うこともなく好きなお酒を勝手に飲んでいました。そして先輩に注いでもらうときにもコップを持たずにテーブルに置いていました。そして翌日先輩からものすごく叱られました。

無礼講の本当の意味は、元々は武士と平民は身分が異なるので、同じ場所で飲むという事はありませんでした。それが「今日は無礼講だから一緒に飲もう」というのが由来です。つまり無礼講とは、身分に関係なく一緒に飲むという事であり、気を使わなくていいというものではないのです。

2.「好きなものを頼んでいい」と言われ自分の好きなものを頼んだ。

ゼミでの飲み会で教授から「好きなもの頼んどいて」とメニューを渡され自分の好きなメニューを注文しました。ところが、そのメニューは全員が食べれるものではなかったため後で教授から説教を受けました。

当たり前だろと言われるかもしれませんが、”好きなものを頼んでいい”は自分が好きなものを頼んでいいわけではなく、”全員が共通で好きな物あるいは食べられるものを選べ”という事です。居酒屋ならポテトやから揚げ、サラダなどでしょうか

しかし、これは6人以上の飲み会での話です。2人だけの場合は、少し異なります。2人だけで相手がおごってくれる場合は、安すぎず、高すぎない中間の値段のものを注文するのが良いです。

安いものばかり注文すると相手から見ると少し下に見られた印象を与えてしまいます。しかし、高いものばかり注文すると遠慮が無いと思われてしまうので、バランスが重要です。

3.学外の方との飲み会で飲みすぎて潰れてしまった。

ゼミで行ったプロジェクトの打ち上げ兼親睦会という事で、学外の方と飲み会を行いました。その時の私は、プロジェクトが成功し安心してたのか、いつもより飲むペースが速くあまり周りの方と話す前に一人で潰れてしまいました。

その後、「学生だから」という事で咎められはしませんでした。しかし、翌日教授に呼び出され説教&プロジェクトから除名を余儀なくされました。

学外の方との飲み会はいわば接待です。始めにも書きましたが、相手からしたら個人の印象=組織の印象なのです。もしかしたら私の行動で今後の関係がなくなっていたのかもしれないのです。一事が万事と言いますが、マナーは自分と組織を守るものと考えましょう。

よく飲み会は、仕事の一部であると言われるわけはここにあるのです。もしも自社の社員が飲み会で何か粗相をした場合には、相手はその会社と二度と一緒に仕事をしてくれなくなります。だから飲み会は”楽しくやるのはいいけど、気が緩みやすいから仕事の一部と思って対応してくれ”という意味合いが込められているのです。

まとめ

いかがだったでしょうか。もしかしたら「めんどくさい!」と思う部分は数多くあるかもしれません。ですが、自分を守るためにも最低限のマナーは知っておいて損はありません。日頃の小さな行いが信頼を生むのです。毎日遅刻してくる後輩に大事なプレゼンをまかせられますか?それと同じです。

しかし、マナーをやりすぎても相手から嫌がられる場合もあります。その場合には、臨機応変に対応しましょう。そして何より飲み会は、自分も楽しまないと全員が楽しめません。マナーを守りつつ楽しみましょう! それでは良い飲み会を!